プレゼン資料で最も重要なポイントの一つが「ストーリー」です。
では、ストーリーとは何なのか?
私は、ストーリーとは、「コンテンツ」と「順番」だと思っています。
つまり、ストーリーを考えるとは、「このプレゼンの中で何を伝えるべきか?」という事と、「それをどのような順番で伝えるべきか?」という2点を考える事だと思います。
この非常に重要なストーリーですが、ビジネスで使われている資料をみると、全く意識せずに作られているものが多いのが実態だと思います。
私が今まで見た資料で残念だと思う資料の共通点はハッキリしています。
それは、「コピペ思考」で作られたストーリーです。
◯前に、作ったあの営業資料を流用して作ろう
◯1年前のあの会議で作ったものを直して使おう
こうした「効率性重視」の考え方で作られたものでは、効果的なストーリーは生み出されません。
なぜなら、ストーリーというのは、常にコンテクスト(背景、状況)と一緒に考えなければならないからです。
ある背景においては効果的だったストーリーも、背景が変わってしまったときには効果的でなくなる事もよくあります。
そこを、効率性を考えて、コピペ思考で資料を作っていると、考える力が養われず、良いストーリーを考える事ができなくなってしまうので注意が必要です。
私は、プレゼン資料を作る時は、必ずPCに向かう前に、紙で考える事にしています。
これは何でも良いのですが、真っ白なノートに絵コンテのようにスライド構成を考える時もあれば、カードのようなものに一枚一枚コンテンツを書いていって、色々並べ替えるなどの手法があります。
あとは、ポストイットにガンガン、コンテンツを書いていって、壁に張って構成を考えるのも良いですね。
いずれにせよ、大切な点としては、「コピペ思考」で資料を作らない。面倒でも何でも、毎回、「その状況に合ったストーリーを考え直す」という事です。
そのためには、以前の資料のパワーポイントを開いて考えるよりも、紙と鉛筆だけを持って、無心で、ゼロベースで考えるということが効果的だと思います。