ぷれぜん仙人のブログ

〜言葉で人を動かす技術の探究〜

 
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【思考ログ】幸福感/不幸感の正体(空観入門)

ぷれぜん仙人です、

今日はちょっと難しい話をします。笑

人間はなんでお金の増減で幸福感や不幸感を感じるのか?
それを事例として空観を説明してみようという試み。

分かる人にはけっこう役立つ話だと思います。

ーーー

人間の幸福感、不幸感の「正体」について。

まず、幸福か不幸は「絶対的」なもので決まらない。「相対的」なもの。要するに何かと比較しての「差分」が原因で発生する感情だという事。

例えば、人間は「お金」で幸福感や不幸感を感じるおそらくこの地上で唯一の生物なんだけど。笑 それも差分がポイント。友人と比較して多いか少ないか、昨日の自分と比較して多いか少ないか、みたいな事。

絶対的な資産金額は問題ではない。例えば、Aさんは資産1億円、Bさんは資産100万円だとする。普通に考えてAさんの方が圧倒的に幸福感を感じていないとおかしいはずだけど、現実にはそうじゃなかったりする。

追加情報で、Aさんは実は1ヶ月前までは資産が3億円あってこの1ヶ月で2億円を株式投資で溶かしたとする。Bさんは実は1年前までは1000万円の借金があって、それをこの1年で1000万返済し、しかも100万円の貯金を作ることができた。この状況だと、1億円あるAさんは死にたくなるほどに不幸感を感じ、100万円しかないBさんは地獄から解放された幸福感でいっぱいだったりするのが人間の不思議。

いや、2億失っても1億あるんだからいいじゃん、とか、100万しか貯金なくて不安じゃないですか?は通用しないんです。

次に、そもそも金ってなんだよ?って話。金って幻想じゃないですか。今のお金は不換紙幣といって、価値の裏付けがない。価値は持っている人の「信用」によって成り立っているフィクションのような存在。

しかも、それが現物じゃなくて、スマホ上のデジタル数字の上げ下げで幸福や不幸が発生するって、こんなの動物からは絶対に理解できない不可思議現象。

じゃあ、それってなんなのよ?というと、お金の増減がもたらす「情報空間の拡大/縮小」が本質的な意味合い。つまりお金が増えると、簡単に言えばできる事が増える。可能性が増大する。お金が減るとできる事が減る。可能性が縮小する。この情報空間の変化を人間だけが敏感に感じ取ることができるために感情が発生する。動物には理解不能、という現象。

この幸福感とか不幸感は「自動」で発生する。自分の意思で抑制とかできないのでまずそこを理解する。でも、起こった感情をしっかり受け止めて、「ああ、こういう理屈で発生してんだな」と眺めることができれば、それに対する囚われや執着は減る。

これは一つの空観の入り口になるような話。分かりやすくお金の話で例えたけれど、何にでも使えます。「差分」だとまず理解する。そして、そんな差分で不幸を感じることが馬鹿らしい、くらいに考えると良いと思う。

あるいは差分で幸福感を味わえるのなら、積極的に「ポジティブな差分」を見つけるのも良い。これは空観→そして仮観というちょっと高度な話。またこんな感じで言語化してみようと思います。