よく資料作成で、「自分はデザインセンスがない!」
と嘆いている人を見かけます。
私が思うには、たぶんあなたが思っているほど
悲観的になる必要はありません。
まず、我々は、あくまでビジネス文書を作っている、
という事を思い出して下さい。
そもそも、そんな「センス」が
必要になるような事はしていないのです。
我々は、
絵描きでも、デザイナーでも、漫画家でもありません。
ビジネス文書なのだから、
アーティスティックなデザインというよりは、
ロジカルなデザインが必要なのです。
そして、それに必要なのは、「センスではなく知識」です。
断言しますが、ビジネス文書を作る上では、
知識さえあれば大丈夫です。
まずは、正しい知識を身に着け、
「おかしな事をしない」事が重要です。
では、具体的にどうすればいいのか?
デザインセンスに自信がない!
そんな人でも簡単に実践できる
「3つの戦略」をお伝えしたいと思います。
①フォントはメイリオ1種類しか使わない。
まず、
マイクロソフトでデフォルトで出てくる
MSゴシックなどのフォントは使わない事 です。
このフォントを使っているだけで、
「何となく野暮ったい感じ」になります。
また、色々なフォントを使い分けるのもやめましょう。
明朝、ゴシック、HGP創英角などゴチャゴチャと
混ぜて使っている人がいますが、
きちんと効果的に使われている事は稀です。
むしろ、色々なものが混ざって
分かりにくくなっている事が多いです。
では、どうするか?一番シンプルなのは、
メイリオ1種類だけ使う戦略です。
メイリオはカチっとしたビジネス資料にも、
ちょっと砕けた感じの資料にも合います。
また太字にした時のコントラストも
ハッキリ分かりやすく出て使いやすいです。
これを1種類だけにして使えば、
フォントデザインで野暮ったい印象を
与える事はありませんのでオススメです。
②色は最大でも3種類しか使わない
レインボーカラーを使っていませんか?
ごちゃごちゃした色使いは、
それだけで見ていて疲れます。
そして、「デザインセンスがない」
と感じさせる大きな要因にもなります。
我々はピカソでもゴッホでもありません。
七色の色使いをうまく使いこなすのは本当に
大変なセンスが入りますので、我々凡人には不可能だと理解しましょう。
ではどうするか?
色は通常の黒+2色をベーシックに使うのがオススメです。
まず初心者で自信のない人は、
黒、青、赤の3色でいけば、まずおかしな事にはなりません。
黒を通常の文字色にして、青をオートシェイプなどにメインで使います。
そして、強調したいところに赤を使う。
こうすれば、おかしなレインボーカラーで
センスのない資料を作るリスクがありません。
③揃えるべきところを揃える癖をつける
これも意外と気にしていない人が多いミスです。
文字がきちんと左揃えになっていなかったり、
合わせるべきオートシェイプの位置がバラバラだったりする等ですね。
きちんと揃えるべき所が揃っていると、
それだけで美しく見えます。
簡単にできる事なのですが、やらない人はやりません。
逆にそれをやるだけで、
「デザインセンスのない人」から一歩脱却できますのでお得です。
それでは、以上の3つを具体的な資料の中で見てみましょう。
すごい極端な例ですね(笑)
さすがに、こんな人はいませんが、
分かりやすくするために極端にしています。
まず、フォントがデフォルトのMSゴシックのままで、
バラバラで色々なものを使っています。
色使いもレインボーカラーで落ち着きがありません。
さらに、揃えるべきところもバラバラで、
本当に「センスがない」ですね。
まず、フォントはメイリオ一つにしましょう。
汎用性が高く、使いやすいです。
見た目もデフォルトのMSゴシックより洗練されて見えますよね。
次に、「色は3種類」の戦略です。
文字色は黒のままで、オートシェイプ等のデザインは青を使います。
そして、強調したいところにだけ赤を使ってみましょう。
これで、黒一色の時よりも、ちょっと洗練された印象を与える事ができ、
なによりも分かりやすくなりました。
最後に、「揃えるべきところを揃える」です。
こうした文字列では、きちんと左揃えされていた方が、読みやすいです。
またデザインのセンスとしても、洗練されて見えます。
以上、とても基本的で簡単な事ですが、これだけで少なくとも「センスがない!」と言われる事はなくなると思います。
あくまで、ビジネス文書ですので、妙なセンスを使おうとするよりも、きちっとした知識とルールにもとづいて資料作成をすれば大丈夫です!
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