ぷれぜん仙人のブログ

〜言葉で人を動かす技術の探究〜

 
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト
タイトルのテキスト
   

【書評+要約】『夢をかなえるゾウ4』水野敬也【”笑いあり、涙ありの物語”で学ぶ、珠玉の教え】

f:id:presen-sen-nin:20200723150026j:plain

 

ぷれぜん仙人です、

今日は最近読んですごく良かった本を
ご紹介します!

ご存知の方も多いと思いますが、

水野敬也さんの大ヒットシリーズ
『夢をかなえるゾウ』の第4弾になります。


自分、今の生き方やったら
死ぬ時めっちゃ後悔するで。

 

という衝撃的な帯のコピーにあるように
今回のテーマは「死」になっています。

いや〜、めちゃめちゃ考えさせられました!

私はかなり本を読むのは
かなり早い方なのですが、

この本については、

ちょっと読んでは本を閉じて考え・・・
ちょっと読んでは本を閉じて考え・・・

「おいおい、全然進まねーぞ」😅

という感じで、
1週間かけてじっくり読みました。

そして、

途中で泣いたり・・・。笑
ギャグにクスクス笑ったり、

という感じですごい濃密な読書体験でした。

そしてなんといっても、

易しい言葉に包まれためちゃくちゃ深い教え!

これ、どれだけの人が気付いているのかは、
不明ですが、めちゃくちゃ深いテーマに
踏み込んでいます。

何と、今回は仏教の「縁起」や「空」に
関しても書かれています!

しかも、めちゃくちゃ分かりやすく書いてあって、
水野先生の力に感服しました。

今までの『夢をかなえるゾウ』
シリーズでもそうだったように、

極上のエンターテイメント
    +
人生を変える深い自己啓発の教え

をうまく融合させた物語形式の自己啓発本
になっています。

 

物語のあらすじは・・・


物語は、

妻と小さな子供を持つ平凡な会社員の男性が
ある日、余命3ヶ月の死の宣告を受ける。

残された時間で、

・家族に1億円の財産を残す
・後悔のないように生きる

という目標に向かって、
ガネーシャの「指導」のもと
さまざまな課題に取り組んでいく、、、

というお話になっています。

実は読んでいくと、

とんでもないどんでん返し

のあるストーリーなのですが、、、

そこはまだ読んでいない方のために
何も書きません!

すごい裏切りというか、え!そうなの!?
こんな風になっちゃうの!?

という感じでして・・・。

いや〜衝撃のクライマックスですよ。

私は”素直なタイプ”なので、
完全にやられました。笑

ここがネタバレすると
楽しみが減ってしまいますので、、、

ぜひ、ご自分で手にとって頂き読んで
いただきたいと思います!

というわけで、

今日のブログでは、

・既に読んでいる人への復習として
・まだ読んでいない人へのキッカケとして

ガネーシャの教えの中で、
ぜひとも心に刻み込みたい!

と私が感じた珠玉の教えを、厳選して7つ、
簡単な解説付きでご紹介したいと思います!

 

ガネーシャの珠玉の教え7選

f:id:presen-sen-nin:20200723150056j:plain

 

1、誰にでもできることを実行し続ければ、夢は叶う

 

「ただ、本来、夢とか成功ちゅうのはなぁ、誰にでもできることを実行し続けるだけで手に入れられるもんやねん。その事は、夢を叶えた人らはみんな知ってることやねんで。

でも、世の中のほとんどの人らは、『こんなことやって意味あるの?』とか『めんどくさい』とか言うてやらへんから、『誰にでもできることを実行し続ければ夢が叶う』ちゅう事実にまでたどり着けへんねんな」

 

これは金言ですね。

私たちは成功している人を見ると、

「何か特別なものを持っている人」や
「特別な運に恵まれていた人」と
思ってしまいがちです。

しかし、実はその人がやっていることを
1つ1つ紐といていくと、

「誰にでもできるような小さなこと」

を愚直に、ひたむきに、長い時間、
積み上げていたりすることがわかります。

重要なのは、

1、小さなことを馬鹿にしない
2、とにかく1秒でも早く始める
3、そして、ひたむきに続ける

ここらへんにあるんじゃないかな〜
と思います。

 

2、見たく無いものほど、見る必要がある

 

僕は、カプセルトイを受け取りながら思った。この玩具のように、中に入っているものが魅力的なら、蓋を開けるのは簡単だ。逆に、目をそむけたくなるものが入っているのだとしたら、開けずに放置したくなる。

(中略)

もし、蓋を開けることにどれだけ痛みや苦しみが伴うのだとしてもー「現実」が入っているカプセルを開けなければならない。なぜなら、そのカプセルの中にしか、現実の、晴香の笑顔は無いのだから。


ガネーシャからの、

「死後に必要な手続きを調べる」

という課題に対して
主人公の考えたことです。

私たちは基本的に見たいものだけを
見るようになっています。

痛みを伴うような現実を見たくないと
いう気持ちがあります。

しかし、そうしたものにこそ
目を背けてはいけない、
しっかりと直視しなければいけないという教えですね。

私はここの部分を読んで、

・保険などをしっかり見直す
・健康診断をもっとしっかり受ける

ということをやろうと思いました。

また、

・自分の仕事や将来の展望
・現在の健康状況
・必ず訪れる親の死
・悩み苦しんでいる友人

などの普段「目を背けがちなもの」にも
ちゃんと向き合わないといけないな、、、

と考え直しました。

 

3、途方もない夢も、小さな一歩から始まる

 

「そうや。どんだけ途方もない夢に思えても、最初の一歩は、誰にでも踏み出せる小さい一歩やねん。それを、今日やんねん」

(中略)

「『やる』って決めたその瞬間から、やれる事はなんぼでも生まれてくんねん。自分のやりたい仕事がわからへんのやったら、いろんな仕事について調べたり、人に相談のメールを送ったりするのは今すぐできるやろ。何なら、今日、自分が考えたことを日記にまとめとくだけでも、何か発見があるかも分からんで」

 

これもとても重要な教えですね。

私たちは何かにチャレンジしようとすると、
その途方もない大きさに萎縮してしまい、

「今日、何かをスタートする」
ことができなかったりします。

しかし、

「千里の道も一歩から」

「ローマは1日にしてならず」

などの言葉にもあるように、どんな偉大なことも
最初の1歩は小さな小さなアクションだったりします。


私は、「これをやろう」と思いつつ、小さな一歩を
踏めてなかったな〜と思うことが多々あるので、、、

どんなに小さなことでも良いから、
「今日中に何かを始める」

ということを習慣付けていこうと思いました。
 

4、自分の体に感謝し、大切にする

 

「体ってなぁ、めちゃめちゃ頑張ってくれてんねんで。ここ最近のことだけちゃうで。

たとえば心臓は、自分が生まれてから今日に至るまで、1回も休まずに全身に血を送ってくれている。肺は、自分が意識せんでも呼吸をしてくれている。体は24時間体制で自分を支えてくれてんねん。

せやのに自分は、それは当たり前や思うて全然いたわってけえへんかったやろ?ワシに言わせたら、自分は、体ちゅう従業員をないがしろにしてきたブラック企業の経営者やで」

(中略)

「これからはな、例えば風呂に入る時、いつも支えてくれてる自分の体に感謝しながら洗うてみい。そしたら宗ちゃん(※本田宗一郎)みたいに、会社で働く同僚も自分の一部やって気付けるようになる。自分の力も、チームの力も、目一杯引き出せるようになるんやで」


この習慣はぜひ取り入れたいと思っていて、
最近思い出すたびにやっています。

カラダさんに感謝するのは重要ですね・・・。
私はよく、暴飲はしないんですが、
暴食をしたり、働きすぎで心身を酷使したり、、、

という感じで、ブラック企業の経営者
なっているな〜と反省しました。

健康は壊れてしまってからでは、
元に戻すのが本当に難しい、
あるいは不可能だったりします。

もっと、もっと、自分の体にも意識を向けて、
感謝するとともに、大切に扱っていくことの
重要性を改めて気づかされました

 

5、「死ぬまでにやりたいこと」を書き出しておく 

 

「頭で考えて終わりにするんやのうて、まずは書き出してみることが大事やねん。できへんかもしれへんて考え始めると、楽しくなくなってまうやろ?

せやけど、ワクワクしながら気軽に書き出していけば忘れてもうてた願望を思い出せるし、気持ちが高まれば行動に移したなるから実現しやすくなるもんやで」

(中略)

「生きる」とは、限られた時間の中で何かを選択し続けることに他ならない。だから、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作る意味は、書き出したすべての項目を実行するためではなく、自分のすべての願望を確認するためにあるのだと思う。そうすれば様々な願望の中で、自分が本当にやりたいことを選び取ることができるからだ。

ただ、同時に、このことも付け加えておきたい。

自分の願望が何なのかを知っておく事は、限られた時間の中でふいに訪れる絶好のチャンスを、つかみやすくするはずだ。


「死ぬまでにやりたいことリスト」を20個書け、
という課題に対しての主人公の感想です。

私たちはとにかく忙しいです。
日々、目の前の生活に忙殺されてしまい、
気がつくと半年、1年が過ぎ、

気がつくと5年、10年が簡単に
過ぎ去っていたりします。

自分が死ぬまでにやりたい事を
書き出しておいて折に触れてそれを読み返す、、、

というのは、「今の自分の時間の使い方」
を見直すきっかけにもなりますね。

「あれも、これも、それも・・・」

というのは全部実現できないで終わる
ことにもなりかねませんので、

書き出して、優先順位を考える、
というのもすごく重要ですね。

コーチング的には、ゴールを書いておけば、
潜在意識が働きやすくなります。

結果として、チャンスを掴めるようにも
なりますので、

ゴールを紙に書く習慣がない方は
取り組んで頂く価値のある課題だと思います!

 

6、夢を手放すことも時には必要

 

「世の中では、偉大な仕事をした人は『夢を叶えた人』って思われてるけど、ほんまはちゃうねんな。どんな偉人にも ー偉人にならへんかった人にもー かなえられた夢と、かなえられへんかった夢があったんや」

(中略)

「ある夢にこだわって、実現しようと努力し続けるのは素敵なことやけど、その夢に縛られて不幸になってもうてるなら、手放すなあかん時もあるんかもな」

そしてガネーシャは赤ら顔を上げ、遠くを見つめて言った。

「『あきらめる』と『受け入れる』は、同じ意味の言葉やからな」

(中略)

「今、世の中の人らが感じている苦しみの多くはなぁ、夢が生み出してんねんで」 


これはめちゃくちゃ深い話です。

仏教で言う「執着が苦しみを生み出す」
という話をわかりやすく伝えてくれています。

どんなにすごい人、たくさんの大きな夢を
かなえてきたように見える人でも、
すべての夢はかなえることができない。

夢や目標を追い続ける事は、
とても素晴らしいことでありますし

日々の生活の中に生きがいを
生み出してくれるものでもあると思います。

しかし一方で、

それが苦しみになっているとしたら
「夢を手放す」のも必要ですね。

執着をしている状態は、

”底なし沼でもがいているような状態”
にもなりがちです。

これはコーチング理論的に考えても合理的で、
夢や目標を一度手放して忘れてしまうと、

ある時気づくと、実現していたりする
ということが起こったりします。
(手放すことで潜在意識が働き始める)

矛盾して聞こえるかもしれませんが、
「執着しない方が実現する」ことがあるのも事実。

ただ、

最初は執着するくらいのエネルギーをかけて
取り組む期間が必要なのも忘れてはいけませんが。

 

7、目の前の幸せに気付く

 

(ガネーシャの言うとおりだ・・・)アルバムを持つ手が震えだし、写真を保護する透明フィルムの上に涙がこぼれ落ちた。僕は、忘れていただけだった。自分が、いかに恵まれた人生を送ってきていたかということをー。

涙を拭った手で、アルバムのページをめくる。はいはいをする晴香。初めて自分の足で立ち上がった晴香。満面の笑みを浮かべる晴香。今となっては、当たり前になってしまったすべての光景は、かつての僕の、夢だった。僕は毎日のように、夢をかなえ続けていたんだ。

(中略)

「『あれを手に入れたい』『あんな風になりたい』・・・・そうやって頭の中で想像した完璧な状態になろうとする。夢をかなえるちゅうのはそういうことや。」

「ただ、完璧な状態を望めば望むだけ、完璧やないことにイライラしたり、苦しむことになるわな。例えば、完璧な美しさを望んでいる人は、顔にできた小さなできものがめちゃめちゃ気になって何も手につかんくなったりするもんやろ」

 

私たちは、

・自分が既に手に入れているもの
・自分の目の前にある物

を軽視してしまいがちです。

夢や目標ばかりを追っていると
「あれも足りない、これも足りない」
と焦りや苛立ちを感じます。

しかし、

ひと呼吸をしてみて、冷静に目の前を見てみると、

実は5年前、10年前に夢だったものが、
目の前にあることにも気づくかもしれません。

私はこのシーンで号泣してしまいました。笑

足りない!足りない!と思っていると、
見えなくなってしまうものがありますね。

いかん、いかん、と反省しました。

実は、既に幸せは目の前にある、
それに気付けるかどうか?

ということですね。

 

まとめ


いかがだったでしょうか?


既に読まれた方の復習、

まだ読んでいない方の
読むきっかけになれば幸いです!

本作は、

笑いあり時に涙ありのストーリー形式で、
ものすごく重要な教えをわかりやすく

しかも、

心に残る形で伝えてくれる
最高の自己啓発本になっています。

これまでの3冊も合わせて、
もし読んでいないものがあれば

夏休みのお供にすごくオススメです!

 

夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

  • 作者:水野敬也
  • 発売日: 2020/07/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

最後になりましたが、

復習用としてこの本の中でガネーシャと、
死神が教えてくれている珠玉の教えの
まとめをして終わりにしたいと思います。

どれも、重要な教えですね。

個人的にこれは印刷していつでも見返せるように
ノートに貼っておこうと思います!

ちなみに、「知って終わり」
では非常にもったいないので、

1つでも、2つでも実行する!
というのが大切かと思います!
 

人間が死ぬ間際に後悔すること  1、本当にやりたいことをやらなかったこと
2、健康を大切にしなかったこと
3、仕事ばかりしていたこと
4、会いたい人に会いに行かなかったこと
5、学ぶべきことを学ばなかったこと
6、人を許さなかったこと
7、人の意見に耳をかさなかったこと
8、人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
9、死の準備をしておかなかったこと
10、生きた証を残さなかったこと

 

ガネーシャの課題 

1、健康に良いことを始める

2、死後に必要な手続きを調べる

3、お金の問題がなかったらどんな仕事をしたいか夢想する

4、大きな夢に向かう小さな一歩を、今日踏み出す

5、人に会ってわだかまりを解く

6、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作る

7、経験したことのないサービスを受ける

8、節約を楽しむ

9、思い切って仕事を休む

10、自分の体に感謝をする

11、身近な人に感謝の言葉を伝える

12、周囲の期待と違う行動をとる

13、限界を感じた時、もうひと踏ん張りする

14、両親の生い立ちを知る

15、かなえてきた夢を思い出す

16、他者の欠点を受け入れる姿勢を持つ
(1)見る場所を変える
(2)相手の背景を想像する
(3)他人に完璧さを求めている自分に気づく

17、つながりを意識する時間を持つ

18、喜怒哀楽を表に出す

 


今日は以上です!


ぷれぜん仙人